2012/12/31

★ロウバイ

黄金色の蝋のしずくは

とろけて飛び散り

花びらを作った


固く閉じた蕾がひとつ

光を浴びて開いてゆくと

後を追いかけるように

次々にほころんでゆく


花の香りは甘く

北風に乗って

乾いた空気をやさしく満たす


あなたには この花のように

春へとまっすぐに導かれ

幸せが訪れることを

心から願います

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2012/12/10

☆トルコキキョウ

Rimg3712永遠を誓う言葉が

なだらかな曲線を描いて

君の柔らかな肌を滑っていく


Rimg3684さあ そのねじれた心を解いて

つぼみが開くように

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2012/11/04

★天使のはしご

空気の澄んだ秋の朝

雲の切れ間から光の帯が射して

オーロラのようになびいている


光の中にいる人は

その幸せに気づかない


周りには光を求めている人がいて

自分にスポットライトが

当たっていることに


雲がよぎり 肌寒さを覚えて初めて

幸せだったことに気づくもの

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2012/10/27

☆石榴

固い殻からのぞいた 小さな実


太陽にかざせば 赤く透明な光を宿す

それは この掌と同じで


一粒口に含めば 甘くて酸っぱい

それは この思いと同じで


日ごとに熟していく気持ちは隠せない


ただ あなたが愛しくて

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2012/08/13

★流れ星

夜道を仰げば きらめく夏の大三角


ねえ 流れ星が見つからないの

それがあなただというのなら


ねえ 本当に願いが叶うなら

恋しいあの人に一目会わせて


静寂の空を埋め尽くすは蝉の声

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2012/07/22

☆しっぽ

ゆらゆらゆれて

つかまえたと思ったら

するするにげて

くらくら君に首ったけ


もふもふのしっぽは

しあわせのしっぽ

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2012/05/05

★躑躅花

星形の髪飾りを挿して

擦れ違った君


白く透き通る花弁を

引き寄せたなら

ほのかに甘い蜜が香る


躑躅花 匂う君に 雨募る

思慮は花に埋まり 思い出に溺れる

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2012/02/18

☆春が来たら

わたしのこころは

春を待っている


川原の土手で頭を出したばかりの

つくしのように

早くあの日だまりに触れたい


ショーウィンドウを彩りはじめた

パステルカラー

早くあのときめきを感じたい


春が来たら どこから行こうか

いまは行く気になれないけれど

行ってみたいところは たくさんあるの


春が来たら またあなたに会えるから


わたしのこころは

春を待っている

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2012/02/05

★冬の線香花火

風がなくても

雪はちらちらと踊る


走り抜けようとすると

意思があるかのように

フロントガラスに迫っては

後ろへ逃げていく


ヘッドライトだけが照らす

漆黒と純白の視界に

松葉のような火花が

数多 飛び散って

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