2010/12/19

★オパール

くるくるとまわる

シャボンの色


ゆらゆらとゆれる

わたしの心


石の中を駆ける虹は

希望ですか

迷いですか

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☆対消滅

高度の低い太陽が眩しい

暖かくて白い光が庭を満たす


風にそよぐ裸の木々も

仲間を確かめる小鳥の声も

それらを拾い上げる私の身体も


世界がかたちを成しているのは

当然なのに偶然で奇跡


もし私がもう一人の私と出会ったなら

互いに消えてしまうのだろう


その時熱量が生まれるのなら

私はそれを光に換えて

できるだけ長く

この世界に溶けたいと思う

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2010/10/24

★朧

肺が冷気に浸る刻P1090090_2

淡く濁った海の底

朧げに透けるは望の月


雲の龍に飲み込まれても

光の玉は泳ぎ続ける


西の果てまで

その鱗を奪って逃げる


やがて朝日が訪れて

あらゆる輪郭を現す


哭き声が静寂を埋めた

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2010/10/23

☆f

ぬらりと光るレール

雨粒が強く滑らかに鍵盤を叩く

どんな旋律を奏でているのだろう


滲んだ街は煌めき

開いた扉から北風が流れ込んだ

今夜は何もかも洗い流して歩こう

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★二番星

いちばんぼーし みーつけた


あなたは純粋な人だから

暗闇に光をひとつ見つけたら

きっと安堵して

ほかの星の名前なんて忘れてしまう

初めから無かったみたいに見えなくなって


あなたはきっともう

この空を見上げても迷わない

一番星を運命と名づけて

まっすぐに愛し続ける


人間なんてそんなものだと

何度も自分に言い聞かせる

何事もなかったかのように

ここに居続ける

それがわたしの宿命


にーばんぼーし みーつけた

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2010/10/03

☆夜景

どうして 星は煌めくのだろう

どうして 光は瞬くのだろう


小瓶に詰めて 手元に置いたら

輝く粒子はくすんでしまうのだろうか


遠いから 美しくて

遠いから 触れたいと思うのだろうか

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2010/08/09

★糸

会えば答えが分かると思ったのに

会えば会うほど

ほどけなくなる

この気持ちはなんだろう


解れて 縺れて

擦り切れて 縒り戻して

この糸先はどこにつながっているのだろう

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☆あい・ことば

誰にも気づかれず


あなたとだけ

わかり合えることばがほしい

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2010/06/06

★臆病

いつからだろう

好きなことを好きと

嫌いなものを嫌いと言えなくて

誰からも愛されないのがただ怖かった

誰かに認めていてほしくて


人に想われるということ

あんなにも望んだことなのに

今更それが怖いだなんて

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☆老い

前例踏襲を繰り返して

予定調和を望んで

思考はがんじがらめになって

凝り固まっていく


たとえ滅びに向かって

生きているとしても

変化を恐れたくない

安住に満足したくない


出来ないことを

時間や周りのせいにして

老いるのは

体ではなく心だ

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